2021-04-17 は る 聡明な群青色の内側に 街灯は冷えたソーダ水を植えつける。 明解な炭酸水の電光は 青白に温かなフリージアを教えた。すぐにわかった花のにおいというものを それは花粉症のクシャミでも 萌ゆる乙女の比喩でもなくて 生温い風のまとう人格と心情人を嘲笑う異形の躑躅は 狂うように繚乱し道の端に積重なるうすむらさきには 見渡す限りに親はなくスポットライトの下の 別世界の落しもの