正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

じゃじゃば

いつもの調子でぼくは平気で
たまごの殻の薄皮のそれくらいの堤防で
いつも何かは決壊し得る
無意識下のイタズラで
いつも何かは決壊し得る

少し覚めて、少し冷静になって
少し俯瞰してみて、俯瞰して観て
あの壊れそうなぼくを決して忘れないで
敏感さは鈍感になる自己防衛
無意識下のほんとうを不透明にして

何故?こわいのか…?こわいのか...
把握しきれない怪物を
どうして他人に晒せようか
物心ついた頃からの自傷では許されない
きっと全ての栄養素が不足している

誰かの
更地にされた思い出を静かに笑ったことがある
ぼくを
更地にされたとき、ぼくは、ぼくは...
見失った、ゲロを吐いたよ
毎日つねって、泣いているとも知らず
ぼく自身をいたぶった
更地にされたぼくが悪いんだって
( それでも忘れないで、忘れないでいて )
...
あの日が少し遠い日になった
ぼくは、ぼくをみた
そうだ、ぼくは、ぼくは
ぼくは、ころしたくないよ
おまえを、ころしたくないよ
ぼくの中でかがやき続けてよ、これからもずっと...
( ぼくを失くさないで )

無責任なことばばかり
自分勝手なことばばかり
有象無象のことばばかりが上へ下へと飛回る
生者のことばばかりが残り
それはあたかもほんとうとなり
それだけがただほんとうとなり
押寄せる波となりあっという間に
ぼくに納められ、


あーあ、こっそり吐いちゃう