正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

チュリーシー

ボクになってよ チュリーシーチュリーシーひるねをやめないでさかなの骨をすてないでクッキーなんていわないでよこんなにつめたい朝におきて飴色のなかでお茶をいれようってあったかい毛布がボクを呑み込んできみの声が届かないよ......ボクになってよチュリ…

九月の夜は

たとえば、加法混色した光のテープをそこかしこに貼り付け、それもこちらにまで配り散らし、目も当てられないほど強靭な白は空の青を脅かして、その侵食は地上にまでも及ぶ。全体と比べれば、大して面積を占めてもいないような白はしかし、着実に今、光と熱…

二月の夜の雨

人々はねむる、暗いとき、暗い部屋で、目を閉じて暗闇のなか彷徨う。自分というものを石でできた浅い器のなかで薄布のように梳かして人々はねむる 円形の温水の滴りの中で僕は目をつむる眠るように、ただ闇の中で水音みずおとを追いかけたなだらかに落ちてゆ…