あれは冬だった。白にふらふらと落ちていく雪は、 風にもてあそばれ 飛び上がるようなつめたい風は何も関係ない ボクを吹きつけた。 返事をしないコンクリートブロックはまるで 凍っているように見えもするけれど かれらはそう無機質に生まれただけだ。 ボク…
しんしんと夜の暗がりが降り積もる 魔法びんの底で脚を投げ出す私に その一等星は顔を覗かせ光を届ける 途方もない光年の先から凪いだ水平の向こう土埃の連弾 このカラクリのぜんまいを巻く 布を飲み込んでいくミシン 機嫌の悪い馬、今日の窓口乾いたいくつ…
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