正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

巣喰う

底なし沼に嵌ったみたいな、地に足の着かない
あなたとのそういう会話
ぶくぶく泡だけが口から
最後には、泥を呑んだみたいな罪悪感
耐えられなくなってきたよ

応急処置の幸福感で延命治療
長期的にマイナスなのはわかってる
建設的逃避計画
思いだすのは 妹の泣き腫らした顔
誰ひとり泣かなかった葬式でも泣いてた君の
真っ赤な目元や ひりつく泣き声
折れそうな白い腕を黒い服に垂直にして

助けてくれるわけじゃない
解ってくれるわけじゃない
だけど君を泣かせたくないと思うよ

それは、たくさんの人生のとっておきの羅列
泣きたくなるほど眩しい
映画みたいだ
それは、自責
それは、リストカット
それは、耳を切り落とすこと
なのに、私にしっくりときたのは
そういった 一寸先の闇

間接照明の暖かい色を抱く天井を眺めて
カフェラテをのむような
夜の声をきく
ゆっくりと流れるときを
それだと言えたら、よかったのかな