正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

20210921

月の虹彩 誰かを呼ぶ輪

雲は透け、魅惑 反射 しんとした濃紺世界  白い羽が 舞う

 

月は ほほえむ 冷めた頬 やわらげて

いつでも  見守っている 忘れないで

みえない頬が 似合わない雫で冷える

 

風に舞う  夢色の雲

幾重にも 空を造る 翳りのドレス

濃紺に冴える空気は いくらか自由に呼応して

 

冷めた中秋 濃紺と同化するミント味の空気を取り込みたい

息苦しい コンクリートの狭間で喘ぐこの身を亡かったことにして

 ・

  ・

    ・

      処理できない風圧

         数えきれないメートル

あとはもう  身を任せるだけの落下劇に目を閉じて清々したい。

 

 

冷たくて、 きれいで、 きっとまぼろしみたいな

これは 冬に似ている。 冬は  ぼくを殺してくれるか。

あとで きいてみよう。 ぼくはただ ただ

ぼくも あそこに行きたかった。