正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

2021-04-17から1日間の記事一覧

山月記 初読の感想と続きを考えてみる。

高校生のとき授業の課題で書いたものです。 当時、いや今となっても、みんなはどんな続きを書いたんだろうと思います。そんな思いを持つ人に読んでもらえれば嬉しいです。【初読の感想】 現実と夢の間で苦しむ事象はいくらだってあるけれど、虎となって目を…

それ

それは友だった 物心のつく前から共にあった それは蝶だった 何よりも興味をそそられた それは遠足のおやつだった 新しい友を作る立役者になった それはコミュニケーションだった 友情を紡ぐ道具になった それは兄弟だった 一緒に泣いたり怒ったり そして、…

は る

聡明な群青色の内側に 街灯は冷えたソーダ水を植えつける。 明解な炭酸水の電光は 青白に温かなフリージアを教えた。すぐにわかった花のにおいというものを それは花粉症のクシャミでも 萌ゆる乙女の比喩でもなくて 生温い風のまとう人格と心情人を嘲笑う異…