正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

サザンカと孤独な君

九月の夜は

たとえば、加法混色した光のテープをそこかしこに貼り付け、それもこちらにまで配り散らし、目も当てられないほど強靭な白は空の青を脅かして、その侵食は地上にまでも及ぶ。全体と比べれば、大して面積を占めてもいないような白はしかし、着実に今、光と熱…

カラッポ 秋

「暗い」空気に包まれるのが心地よかった。 夜や早朝、雨の日なんかはもう、半袖でいるには肌寒さを感じる9月も、もう終わりそうな時期に来た台風。バラバラと音を立てる青色の屋根や、ブロンズ色の窓枠に囲まれたガラス窓が雨音の演奏を手伝っていた。 それ以…