2022-08-19 囚 燃やした、 空を燃やした 灰が街一面に敷き詰められ 苔むした池の端を覗く 双眸は仄暗く立込め とぐろを巻いた それに身を震わす雷霆はいつも急だった 押寄せる雨雲はピクニックを台無しにする 立直れない鳥を世界は許さない その音は三度みたび、私に問う開け放した夜 魂の声をきく 時も輝きも本質も 何も誰も許さない 問いの答えは、もうずっと知っていた 敷き詰められたその下でずっと ずっと息を潜めていた