正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

宝箱パニック

毎日毎日、細かいドミノを並べ
毎日毎日、指先を震わせ並べ
毎日毎日、冷汗を零し並べ
虚を貼りつけて、完璧じゃなくても
無は自然で、人は朽ちる

きみは、その宝石を誰にみせますか
むかしは誰にでもみせていましたけれど
何故やめてしまいましたか

ストロベリィのチョコレェトを選ぶように
指先は空を舞う
選ばれたチョコレェトはある日
ドミノを倒してしまう
お面が割れてしまった、宝石をみられてしまった!

臆病宝石は素っ頓狂になって暴れ
ドミノを踏みつけ
希望も期待も信頼も一緒くたに

助けなんて思いもつかない程
蹂躙の果ての冷えきった心臓は
酷く自分を罰したがった
辛いものが食べたくなるみたいに
甘いものがほしくなるみたいに
水が飲みたくなるみたいに
柔い肌に冷たく鋭い切先を

どうしたいのか
どうするのがいいのか
それは誰にとっていいのか
よくわからなくなっていた