正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

そこの情けない顔が
なにか言いたい顔をして


「あんまり情けない」

背けようとした私に


そいつは睨んでいる、
怒っている、

すると途端に恐ろしくなって
ひとつと ひとつの 深淵は
途端に知らない人になる

感情のない黒 他人は
愚かな私を責め立てて


星ひとつない闇 本質が問う

内なる自己が 私に問う


それがいつか笑うのではと
冷汗と 目を逸らす


私ではない私が 私を見ている。