正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

身を迫り出して飛び出すような心音

心臓の奥の小部屋の地の底で
赤い火にあてられる蝋や
腐った果実
いくつも垂れさがる雨の雫の
そのうちのひとつが
眼下の水溜まりへと線を引く
重苦しく湿ったかたまり

かく云う小部屋は痛覚を伴わず
蛍光灯のさばる商店街
錆の金庫
いつからか青く留まる
カビくさい水溜まりの煮こごり
風は乾いていながらも
滞留する生臭い空気は
思案しようもない恐怖を呼んだ

機械の音はどこか遠くの怪物を知らせるようで
家内の音は知らない誰かの音みたい
開けていても見る必要のない景色が
私を亡者にしようとする

体の芯の 心の芯までつららが這って
浮かぶ顔どれも黒く塗り潰す
花に水が必要だと知る人は居ない

通じぬもの価値はなく虚しく怒れるような
それが思いやりだとしても
また これも通じぬものと云えば
道を違わぬよう
心を決めていなければの話ではあるが





お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。
最近、目的無く生きるのってよくないんだろうなとやっとじわじわ実感しだしました。そんな中珍しくかけそうでしたがなんだか思考が散らばっているような気がするので、見直したときに正気だったら下書き送りにするかもしれません。(1/13 加筆修正しました。)そう言いながらも実は、すこぶる体調が悪い中かいたグズグズのものも置いたままにしていたりするのですが、ギリギリの精神でかいたものってコレクションの範囲で面白いなと。実は流行病だったので、ギリギリもギリギリで笑っちゃいました。
さて、年末だからと長めにかいてみる独り言も散らばって参りました。目的なんだかんだまで戻りますと、唯一自分を肯定してあげることができていたことを見失いそうになっているのは、このブログを創設した頃からそうなんですが未だどうにもできずにいます。言葉で描いていくことはそうならないように、あくまで生きるためにやっていければと願うばかりです。来年は良い年になればと思いながらも、天邪鬼なので「良い」と言われるとちょっと違うかなぁと…来年はもっと面白い年になればいいなと思います。

良いお年を。