正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

牛乳からチーズを作るためのホエーみたいなところ

美容師になりたかった
髪を結うのがすきだったから
ファッションデザイナーになりたかった
服をかくのがすきだったから
画家になりたかった
絵を描くのがすきだったから

絵に関係する職に就きたかった
絵がすきだったから
こころに余裕のある人になりたかった
優しい人になりたかったから

あるとき、ぽっかり見えなくなって
「あなたはどうしたいの?」
先生の声だけがした
支援は当たり前に望めない
霧たつ崖からみる未来は曇り空で
ただぽつんと、

「あなたはどうしたいの?」
そう何度か、記憶の中の先生は問います
「あなたはどうしたいの?」
それが簡単に言えるならとっくに言ってますよ
「あなたはどうしたいの?」
先生は知ってますか?
「あなたはどうしたいの?」
もう何度も声を聞きました
「あなたはどうしたいの?」
先生の中で答えが決まっている気すらしてきます
「あなたはどうしたいの?」
何にもなれなかったら、どうしたらいいんですか?

先生は夢の終わらせ方を知っていますか
知っていたら、一報ください。

もうどうだっていいと思いました
早々にくたばってしまいたい以外の選択肢があるとは思えなくなってきてしまいました
そんなときふと思いました

美しい少年の天使になりたいんです

こんな答えは許されますか
または、現実逃避だと一掃されますか

はい、私にはもうあなたの声は聞こえません
これは、私が決めることだから
もう、私が決めたことだから
あとは、もし天寿を全うできたなら
それが許されるのを
手をきつく握って、祈るばかりです。