正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

変わらないね

襲う襲う真暗闇に賊のように
這い回る線虫 僕の核を探す
ちらちら輝る青い群像の侵略

僕をひとりにしないでと静かに祈る夜がある
僕をひとりにしてくれと誰かに願う夜がある
ひとつの呼吸で闇を撫でる夜があって
夜闇に溶け 蔵の光の冷気を恐れる夜がある
助けてと言える相手も居なければ
夜闇に沈む僕を探してくれる人も、また

殺した心の細胞の数だけこんな湿気たところで叫んでる
この地上の蓋の中は、星がきれいだね

僕を素敵だという
貴方の手は別の運命の手を握っている
反応しない人感センサが僕を人と認めない
ただ誰かと手を繋ぎたかった
いつまで経っても上手くならないマニキュア
いっそどこまでもひとりで
歩いて行けるような人だったらよかったね

僕はとまり木 再び飛び立つ鳥たちの休憩所
僕はとまり木 みんなと飛び立つことはない
僕は僕の時間で生きる 僕は芸術に見蕩れている
僕はとまり木 再び飛び立つ鳥たちの休憩所
僕はとまり木 みんなと飛び立つことはない

僕の箱庭の 真暗闇の天井に
カーテンの隙間から射し込む夜明けの地平線
ヘッドライトのオーロラかテールランプの光線か
遠くきこえる車の音が子守唄でなくなってから
そういえば、上手く眠れない

暴れる夢を見た
情けないから見せたくないのに誰かが見てた
叱られる夢を見た
大おばに感じる引け目が見せた
何かを燃やす夢を見た
息を詰めて生きる日常の写しだった

知りたいのはすきだから?
それなら僕が世界をすきみたいだ
そんなものじゃない、不安になるから
お腹はいっぱいだけど、何かが足りない
お腹より上のところがずっとぽっかりあいて
寂しくてしくしくしてる