正しいなんてあやふやを信仰する愚か

ひとりで生きるための懺悔。大人になる虚しさ。

真っ白な紙を怖いと思ったのはいつからだろう

ペンを取るのが怖いと思ったのは?

またガレキの山を前にしたような

真っ白な夢をみるような

 

逃げるのは悪いことだと誰かが言って

だけどその理由を誰かは語らないまま

口先の悪の理由を 大抵誰かは語れない

正しいこと 善いこと

可視化すると 多数決

正しいこと 善いこと

可変的なそれを 大抵誰かは証明できない

 

足元から片していくって知ってる

だけどその足元さえも見えない

視界も、脳内も、足元も

白いもやが私をすべて支配して

溺れていく 渦の中に沈んでいく

 

少し回るだけ それだけで辿り着く

昔の私は きっと落胆してる

少し回るだけ それだけで辿り着く

Lineのともだちなんて ただの記号だ

何度も何度も何度も何度も

壊れたみたいに

 

他人 他人 他人

自分だって 他人 他人 他人

誰も肯定しない

誰も知らない

 

真っ白な紙を怖いと思って

ペンを取るのを怖いと思って

それでもガレキを前にする

楽しかったあの気持ち

ずっと忘れられないから


何度も負けそうになる 下手でも楽しかった

何度も嫌いそうになる 下手でも眩しかった

下手でも生きていた、ずっと生きていたかった


それは確かに誰かのせいだった

私を殺したのは確かな手だったんだ

そういう言い訳を続けて

それでももう一度生きたいなら

私は自分の力で立つしかないのだ

自分さえ嫌いでも、味方は私しかいないのだから